薬師池(大賀ハス)



夕刊のコラムに　*■朝のハスを鑑賞＠町田*　という記事を見つけた。町田・薬師池のハスの花が見ごろを迎え7月30日(日)に「観蓮会(かんれんかい)が開催されるという。見ごろになったら行きたいね。…と以前から話し合っていた。妻がさっそく電車やバスの時刻を調べ、計画を立ててくれた。ハスの葉に注いだお酒やお茶をくきを通して飲む「荷葉(かよう)酒」や「荷葉茶」も魅力的だが混雑が予想される。今のボクは人の混み合う時間と場所は苦手だ。土・日の混雑を避け27日(木)の朝早くから行くことになった。



	5時前には起きていた。朝食の準備も片づけも簡単にササッと済ませ、6時には家を出た。
今日の天気は曇りがち



	6時19分相模大野、6時35分町田…。電車-バスと乗り継ぎ、薬師池に着いた時6時50分だった。裏門から園内に入る。
薬師池裏門		園内に下る

花ショウブ田の上部から薬師池に下る。池の縁を回って藤棚へ。通常より早い時刻、曇り空…。 4月、5月、6月、そして7月…。毎月訪れ写真に撮っているけれど、緑がますます濃くいつもより薄暗く感じた。


花ショウブ田	薬師池	藤棚

	芝生広場、フォトサロン、自由民権の像… 公園の東側をほぼ半周。 4月に訪れた時ドロ田だった蓮池は、濃い緑の葉におおわれていた。
ハス田(4月)		ハス田(7月)

	説明看板があった。以下引用。 ”大賀ハス　「大賀ハス」は、故大賀一郎博士が一九五一年千葉県検見川遺跡で　二〇〇〇余年前のハスの実三個を発掘し、　そのうちの一個だけ発芽　に成功したものです。　薬師池公園の大賀ハスは、大賀博士と縁故のありました、町田市内の円林寺と大蔵町の故柏木常吉氏から　根分けしていただいたものを大切に育てているものです。　大賀ハスは、ピンク色の大輪の花を咲かせ優雅な美しさと悠久の時を越えた生命力が尊ばれています。　開花時期は七月中旬から八月中旬頃です。”
"大賀ハス" 説明看板

	ハスの葉の濃い緑と花の鮮やかなピンクが好対照だ。木道をたどる。まるで緑の海を泳いでいるような気分だ。
緑の中にピンクが目立つ		緑の海の中を歩く

ハス田散策




	大賀ハス(古代ハス)は、開花・閉じるを3日間くり返し、 4日目の開花後、花弁を閉じることなく散ってしまう。つまりハスの花は4日間常に形を変えているのだけれど、木道を巡ればその4日間を一日で知ることができる。


	1日目早朝5時から6時頃より開きはじめる。蕾の先が4～5cmほど開花するとそれ以上は開かず、やがて元の蕾の状態にもどる。

	2日目早朝7～8時頃までに開花する。この時の花が最も美しく、花の色も鮮やか。花托も黄金色に輝き、オシベからの香りが最も強い。花は少しずつ閉じて昼頃までには完全に元の蕾の状態にもる。

	3日目早朝より咲きはじめ8時頃までに完全に開く。オシベは受粉して柱頭が黒くなる。花は昼頃から閉じはじめ　半開のまま4日日を迎える。

	4日目夜半より開きはじめ早いものは9時頃より花弁が散りはじめる。午後には完全に散って、花托とオシベだけが残る。

	ハスの花は、花托の形が蜂の巣に似ていることからハチス→ハスと呼ばれるようになった。



	4月に訪れた時はドロドロだったハス田。
2017年4月		2017年7月

	あの泥の中からどうしてこんなに清らかな花が咲くのだろう。弥生時代の地層から発見され、2,000年の時を経て現代によみがえったハスの花に時を越える生命力の強さと、悠久のロマンを感じながら歩いている。
ハスの花



ユーチューブに動画を投稿しました。よかったら見て下さい。ハス田の散策ハスの花を観賞しながら歩いています。ポール(二本杖)利用ですが、ゆっくり歩きなら「見た目・普通」までになりました。でも動くたびに、頭の中では重りがユラユラ振れているような感じがしているのです。階段の昇り降り幅が広く傾斜もゆるい石段の昇り降りです。昇りでは、一足一段も出来るようになりました。下りはまだ怖さを感じます。二足一段で慎重に降ります。大賀ハス(古代ハス) HP "ようこそ！山へ!!" に先行し、ブログ "大野時間" に投稿した動画です。「開花～落花」を、30秒程度の動画にまとめています。



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