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| 丹沢山塊を挟んで対角線上にある西丹沢世附川流域の山や沢。非力な50ccバイクでも日帰りで入ることが可能だろうか･･。 初めて試みたのは2005年8月13日の鳥ノ胸山。時間はかかるが充分可能であることがわかった。 それから2回、3回･･とバイクを走らせている。 今回は樅ノ木沢支流の西沢。 ネット上に幾つかの記録があるがボクにとっては初めての「未踏の沢」。家に予定ルート図を残し早朝5時50分にバイクを始動させた。 |
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いつもの約束、やまびこ大橋からの宮ヶ瀬尾根。 湖面にはさざ波がたち、空には薄ーい雲がかかっていた。 橋上に設置されている温度計は22℃。 |
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| 宮ヶ瀬尾根 | ||
| 鳥屋から伊勢原津久井線(64号)を経て413号(道志みち)に入る。 途中西野々のコンビニで昼食等を購入。前回(2012/05/14)は空いていて店主との会話も楽しめたが今日は案外混んでいた。 普通の車に加え、中型･大型のバイクも目立っていた。 山あいに入り風を切りながら走るとき空気の冷たさを感じていた。シャツの上に薄手の上着を重ねた。 |
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東野からの大室山も、両国橋･月夜野のバス停もいつも写真に収めている。 バス停で写真を撮ろうとしたとき、ちょうど富士急のバスが入ってきた。 月夜野行の表示が7時50分発の長又行に変わった。 前回(2012/05/14)は9時発三ヶ木行の神奈中バスだった。 両社のバスが同時に並ぶことがあれば、 道志側からの入山がとても楽になるのだけれど･･。 |
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| 月夜野バス停 | ||
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道志村は東西に28km南北に4kmの細長い村である。 東西に28kmあるところから「道志七里」と呼ばれ、里程毎に〇里塚の標柱がある。 ほぼ中間地点の四里塚は東に相模原方面、西に富士五湖方面、 北に都留市方面へと進む分岐点にあたり、 富士山と道志川、田園風景を望む絶好の場所である。(説明看板より) |
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| 四里塚より富士山を見る | ||
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長又を過ぎると勾配が急になってくる。 後ろから車やバイクが来たとき、力の出ないボクのバイクはいっそうスピードを 落としながら路肩に寄る。やり過ごした後をまたトコトコと上っていくのだ。 何度目かのカーブを曲がった先に山伏トンネルが見えてきた。 入口の手前にバイクを停めた。8時20分、家から2時間30分、65.4kmの距離だった。 |
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| 山伏トンネル（道志側） | ||
| 靴ひもを締め直したらすぐに歩きはじめる。 | ||
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| 登山口 | 山伏峠 | 西群馬幹線NO258 |
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今日の富士山は雲の中だった。 送電鉄塔の真下に立つ。 ピラミッドの四角垂の真下には不思議なパワーが秘められているとか･･。 送電鉄塔の中心部から見上げると、その幾何学的模様の美しさに 本当にパワーがもらえそうな気がする。 |
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| ムダのない美しさ | ||
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いつもは山腹を巻くが今日は稜線通しに進んでみた。 大棚ノ頭(1268m)は木立におおわれていて山頂を示す標柱と標識があった。 境界NOはJ601。 |
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| 大棚ノ頭(1268m) | ||
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ピークから佐久間東幹線鉄塔NO303を目ざす。 密なササを分けるとすぐ右下に登山道が見えた。が、かまわず稜線伝いに進む。 目の前にひょこっと佐久間東幹線の送電鉄塔が現れ、 今までとは違う視点からの西丸が見えるが、一般的には決してお勧めできる道ではない。 |
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| 鉄塔NO303と西丸 | ||
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ここからひと登りでベンチのある水ノ木分岐。境界NOJ588。 ３ヶ月前(2012/05/27)に付けた道標がそこにしっかりあった。 ゴーグルと皮手袋を身に付け西丸方向に向かう。 |
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| 水ノ木分岐 | ||
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| ササを分け | 薄くなったところから | 窪を目ざして下る |
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窪に入り足元の安定しているところで沢支度に替える。 運動靴(ジャガー・シグマ)にスパッツ、沢用手袋、スリングの簡易ハーネス、 セルフビレイ用のカラビナ、たすきがけのスリングにカラビナ数枚、 お助けロープはザックの一番上。 実際にロープやカラビナを使うような場所は巻くか避けるかすることが ボクの大原則だけど･･。 |
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| 沢支度に替える | ||
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| ミニチョックストーン | 水が現れる | 二俣(左から下ってきた) |
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| ナメだ | ナメだ | ナメが続く |
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滝は上から見るより下から見上げた方が美しい。 とてもきれいなナメ滝に思わず頬がゆるむ。 光の加減でその美しさを表現できないことが残念。 |
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| ナメ滝(3段10m) | ||
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| ナメ | ナメ | ここは急だ |
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下から見上げる。 2段、3段、いやそれ以上続いているだろうか。 右(左岸)に虎ロープがフィックスされていて安全に下降できる。 |
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| 4段10m滝 | ||
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| ナメ滝(4m) | 7ｍ滝･･(落ち口より） | 左岸の虎ロープを使って下りる |
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| 巨岩帯 | へつりを楽しむ | ナメ滝(4ｍ) |
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右岸の山腹に植林が目立ってくると出渓も近い。 ナメ滝から5分ほどで水ノ木分岐への取り付きに出た。 ３ヶ月前に付けた手作り道標がそのままあった |
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| 沖ビリ沢のコルへ | ||
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沖ビリ沢はナメの続く美しい渓だった。 下りより登りに使った方がいっそう楽しいかもしれない。 沢から上がる前に靴に入った砂を洗い流す。 運動靴のグリップは良いのだが足首が短い分砂が入りやすい。 靴下の砂まで洗い流して再び履く。しばらく林道を歩くが運動靴のまま。 |
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| 砂を洗い流す | ||
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林道終点附近の林の中に116/117の 林班界標を見つけた。 2005/09/18、ボクが水ノ木林道を初めて 歩いた時に見つけた林班界標がそのまま 同じ位置にあることが何となく不思議であり 嬉しかった。 |
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| 水ノ木林道 | 林班界標 | |
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5分ほど下って小さな広場。下り方向の左手(東)に樅ノ木林道の入口がある。 入口に比べ思いのほか良い道だ･･と思ったら、尾根を回り込んだ先で早速崩れていた。 |
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| 樅ノ木林道へ | ||
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二つ目の尾根を回ると右手から瀬の音が聞こえてくる。樅ノ木沢だ。 前方に車が見えた。 |
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| あれは？ | ||
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ここにバスがあるということは、かつてここまで車が入ることができたということだ。 乗っていたのは堰堤工事の人たちか、林業に携わる人たちか、それはいつ頃の話か。 ･･訪れる人も稀な山中にぽつんと取り残されているバスの表情が物哀しく見えた。 |
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| プリンスのバスだった | ||
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このすぐ先が西沢。沢に下り堰堤を一つ降りていったん樅ノ木沢分岐まで下る。 11時45分、西沢・樅ノ木沢の分岐はきれいなナメ床だった。 |
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| 左:西沢、右:樅ノ木沢 | ||
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青い淵に黒い影が走った。二度、三度･･。 |
| 潜ると･･ | ヤマメか？ | |
| 12時5分、西沢の遡行開始 | ||
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| 樅ノ木沢の堰堤を見て･･ | 西沢の堰堤を左から越え･･ | 堰堤上部から下流を見る |
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先ほど下りた樅ノ木林道を過ぎてすぐ、長さ2mほどのレールを見つけた。 大又と水ノ木に1966年代まで森林軌道があったことは知っている。 そして2004年から2005年にかけて何度か調査し、レールや橋脚跡、スイッチバック跡等 その痕跡も見つけている。 この目の前に見るレールは、森林軌道水ノ木線は樅ノ木沢西沢まで延びていたことを 示すことになるのだろうか･･? |
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| レール発見！ | ||
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ナメが出てきた。 この頃よく晴れた日が続いている。そのためか流量も少ないようだ。 流れる水は少ないけれど、ナメの美しさは変わらない。 |
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| ナメ | ||
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どこでも登れる。 ヒタヒタと無心に歩けることが良い。 このナメの右岸に石積みがあった。 かなり崩れているが炭焼き窯の跡か？ |
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| ヒタヒタと歩く | 古い石積み跡 | |
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所々に魚影が走る。 カメラを向けた時にはもう姿･形も消えている。 岩かげを探ってみても手ごたえがない。 だがこの沢には多くの魚が生息している。 |
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| 魚影が走る | ||
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階段状の滝。 どこでも好きにルートをとれることが楽しい。 |
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| 階段 | どこでも自由 | |
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| ゴーロの後 | ナメが続く | まだ続く |
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水際が登れそうだが 上部で倒木の根が邪魔をして 抜けることができない。 倒木の左、 壁と倒木の間をつっぱりながら上がる。 |
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| 倒木のある滝 | 落ち口から | |
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花崗岩質の岩床はガッチリしている。 スタンスが豊富な上 運動靴のフリクションもよく効く。 |
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| 堅い岩床は･･ | スタンスも豊富 | |
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左手の支流沢に２段の滝が見えた。水が少なく涸滝のように見えた。 水量があれば見ごたえのある滝だろうと思う。 |
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| 2段の滝 | ||
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地形図には青色の水線を記入している。 その地形図を見ながら右を選択する。 但し現在地の同定が誤っている場合、当然この選択も間違いになる。 だから水量の多い方を選ぶことを大原則としている。 |
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| 二俣 | ||
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選択した右俣は滝が連続している。 しかしホールドもスタンスも しっかりしているので問題ない。 |
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| 右俣に進む | 上部から二俣を見おろす | |
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| 滝を過ぎると･･ | またナメだ | ナメの先に･・ |
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見映えのする滝で思わずほおが緩む。 水量があればもっと見ごたえがあるだろう。 水際の右を階段のように登る。 |
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| 多段の滝 | 見飽きない | |
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| 水量の少なくなったナメの先に | 滝が見えた | 今度の滝は立っている |
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落差のある見事な滝だ。水量の少ないことが惜しい。 中間まで登って上部を見るが傾斜が急でよく分からない。 右にバンド状を回り込んで落ち口に出る。 |
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| 上部は傾斜がきつい | ||
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| 水流がなくなった | 点々と続く窪みは水の造形 | チョックストーンの奥に水が滴っている |
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| CSを左から高巻くと･･ | 水だ | こんなに上部なのに水が滴っている |
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| 源頭部の様相 | 激ヤブとの格闘を･･ | 20分ほどで国境稜線 |
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近くにJ504の境界標があった。林班図の1306m。 沢は安全に抜け出れば全て正解だけど、 今回は水線に沿い、ほぼ目標とした地点に出たことが妙に嬉しかった。 |
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| 目標とした地点 | ||
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甲相国境尾根に大きな上り下りはない。 けれど西沢ノ頭や石保土山など小さなアップダウンがボデーブローのように効いてくる。 三角点のある石保土山(1297.3m)のベンチで大の字になり、大きな休憩をとった。 |
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| 石保土山で･･ | ||
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| 水ノ木分岐 | 大棚分岐 | カテナリー曲線(西群馬幹線NO258より) |
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山伏トンネルに16時。 今日はバスや電車ではないから着替えない。 濡れたシャツやズボンは走っていくうちに乾く。 けれど、砂まみれの靴やスパッツはどこかで洗い流す必要がある。 |
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| ボクのバイクだ！ | ||
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東野から袖平山に向かう林道に入り適当な沢の近くにバイクを停めた。 背中から差し込む夕日は温かだったが、沢に足を浸けた時ヒヤッと冷たさを感じた。 |
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| 山の夕方はかなり涼しい | ||
| 家に向かって再びバイクを走らせる。 進行方向には常に月が見えている。月齢10のやや太った半月。 白っぽかった月が中津を過ぎ昭和橋を渡る頃には金色に変わっていた。 ひと月ほど前まではまだ明るい時刻なのに･･。 金色の月は高層の薄ーい雲におおわれ笠をさしているように見えた。 フッと感じた。暑い日が続いているけれど、夏ももう終わりだナ･･と。 |
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