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| 方運山 青柳寺 青柳寺に眠る文人たち。 |
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11月14日(火)友人から届いた2冊の小冊子。 ページをめくるうちに興奮してくる体を感じた。 青柳寺境内にたくさん見られる歌碑(句碑)、 先日訪れた時(11/04) ほとんど読めなかった碑文の全てが紹介されていたからだ。 見たい、自分の眼で直接確かめてみたい！ 居ても立ってもいられなくなり翌15日に再々度訪れた。 |
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| 阿不利嶺・青柳寺 | ||
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資料：句碑・詩碑・記念碑・作品・墓碑等 ①高木蒼梧句碑 ②武相困民党発祥之碑 ③八幡城太郎句碑(日扇) ④山本つぼみ句碑 ⑤田中冬二詩碑 ⑥斉藤寿一作品 ⑦斎藤昌三翁筆塚碑 ⑧八幡城太郎句碑(城太郎) ⑨たけのこ塚碑 ⑩八幡城太郎句碑(城太郎) ⑪石川桂郎句碑 |
墓地内 ⑫那須辰三句碑 ⑬山 武比古墓碑 ⑭人見 勇墓碑 ⑮大久保匡句碑 |
| 青柳寺・境内Map （クリックすると大きくなります） | ||
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| ①高木蒼梧句碑 |
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秋高し 国霊鐘に 化して鳴る |
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| 句碑 | 碑文(一部) | |
| ②武相困民党発祥之碑 |
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明治17（1884）年7月31日、上鶴間とその周辺の農民300人は、 金融会社の負債問題を協議するため、当青柳寺の境内に集まった。 この集会こそその後数か月にわたって武相の山野をゆるがした、 相武困民党のさきがけをなすものであった。 つづく8月10日には、上鶴間村を先頭に数千人の農民が御殿峠に蜂起し、 武相七郡百五十ケ村に及ぶ一大組織に発展していった。 この困民党事件は、先行する自由民権運動の影響の下で、 借金地獄からの脱出と生存の自由を求めて立ち上がった運動であった。 しかしこの壮大な運動も、翌18年1月には権力の弾圧の前に力尽きて 潰滅した。 ここに武相困民党百周年を記念し、事件の概要と指導者の名を勤して、 その事績を伝える。 上鶴間村 渋谷雅治郎 渋谷元右衛門 渋谷喜代太郎 渋谷彦兵衛 渋谷彦右衛門 阿部要八 青柳寺22世神部日遥 下溝村 福田島吉 座間友三郎 座間八三郎 小山勝右衛門 小山万吉 小山村 井上登一 本市出身の自由民権家 下九沢村 山本作左衛門 相原村 神藤利八 淵野辺村 河木崇蔵 建碑者 渋谷晋一 渋谷祐三 渋谷照義 渋谷高幸 神部日翁 1986年11月19日 |
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| 発祥之地 | ||
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| 裏面(碑文の一部) | ||
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境内の木々が きれいに色づいている。 その下を通り抜け 庫裡・客殿の裏(西側)に回る。 墓地に向う石段と坂を左に見て 施無畏殿に進む。 |
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| 紅葉と本堂 | 紅葉と庫裡・客殿 | |
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木立に囲まれた建物、それが施無畏殿。 人の姿もなく静かだ。ここは相模原市内？ 鎌倉など古都を散策しているような錯覚を覚えた。 入口に門のように建つ二つの句碑が見える。 |
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| 施無畏殿 | ||
| ③八幡城太郎句碑(日扇) |
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日扇 くわんのんの 慈眼無量の 秋のかぜ |
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| 句碑 | 碑文 | |
| ④山本つぼみ句碑 |
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依知といふ 沃野はろけし 夕焼雲 つぼみ |
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| 句碑 | 碑文 | |
| ⑤田中冬二詩碑 |
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春 すぺいんささげの鉢を 外に出して寝ても よい頃となりました 今夜から明日の朝へかけ 太平洋の沿岸は 暖かい雨になるだらうと 海洋測候所は報じてゐます。 |
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| 詩碑 | 碑文(部分) | |
| ⑥斉藤寿一作品 |
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風の裂傷 | |
| 作品 | ||
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山の斜面に建つ塚と句碑 間に立つのはタケノコ？ |
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| 塚と句碑 | ||
| ⑧八幡城太郎句碑(城太郎) |
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のびるだけ のびて筍 無才めく 城太郎 |
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| 句碑 | 碑文(部分) | |
| ⑦斎藤昌三翁筆塚碑 |
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筆塚 |  |
| 碑 | 碑文 | |
| ⑨たけのこ塚碑 |
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たけのこ塚 |  |
| 碑 | 碑文 | |
| ⑩八幡城太郎句碑(城太郎) |
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城太郎 なげかひの みすがた 胸に 秋を抱き |
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| 句碑 | 碑文 | |
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墓地に向う石段を上がる。 一見、急な階段に見える。 左手にポール(2本)を、右手で手すりをつかみながら上る。 急だけど一歩ずつ慎重に上れば目的の句碑はすぐ目の前だ。 |
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| 墓地に向う階段 | ||
| ⑪石川桂郎句碑 |
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昼蛙 どの畦の どこ 曲らうか 桂郎 |
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| 句碑 | 碑文(部分) | |
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⑫～⑮は墓地内にある。 礼を失しないよう気を付けながら墓石の間を回った。 時間はかかったけれど、 探している句碑や墓碑が見つかった時は「ヤッターッ！」という気持ちだった。 |
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| 墓碑の間を巡る | ||
| ⑫那須辰三句碑 |
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綿菓子や 一夜かぎりの 春祭り 辰 |
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| 句碑 | 碑文 | |
| ⑬山 武比古墓碑 |
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 墓碑 |
(右) 狸いでて 月の瀬川を 渉るおと 山 武比古 |
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| 碑文 | ||
| (左) 今日の月 盲の夫と 語るかな 信子 |
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| 碑文(部分) | ||
| ⑭人見 勇墓碑 |
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くらげの幻想のように 紺碧の水平線へ 見えない世界の 額縁をかついでゆく にんげんよ にんげんよ |
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| 墓碑 | 碑文 | |
| ⑮大久保匡句碑 |
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ひとひらの 蝶のきらめき 遠くなる 晩夏 |
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| 句碑 | 碑文(部分) | |
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| 今まで、詩や俳句に興味があったわけではない。 しかしこうして「ていねいに」読み進んで行くうちに、心が清々しくなるような気がした。 作品「風の裂傷」作者である斎藤寿一は次のように言う。 「(俳句への関心)形・色が単純化されると表現力が強まることを理想にしています。 その点、俳句に学ぶところがあります」と。(冊子「青柳寺」より引用) 詩や俳句に感動するのは、 選ばれ、磨かれ、研ぎ澄まされ、 単純化された言葉の中に込めた作者の凝縮された想いが 読み手の心にストレートに響くからかもしれない。 |
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