木もれびの森



	寒冷前線が通過した日の朝、窓際の温度計が5℃を示している。赤茶っぽい山腹の丹沢山塊稜線に雪が見えた。ここ数日の冷え込みが、紅葉を更に色づかせていることだろう。本格的な冬を迎える前に、秋を楽しみたいと思った。山がムリなら歩き慣れている近くの公園で楽しもう！相模緑道緑地を北へ、御園二丁目の五差路を過ぎて御園・大沼地区へ。
稜線に雪を見る



	御園の住宅街を抜け、大沼隧道をくぐるとハナモモの並木道。 3月から4月上旬、白や濃いピンクの美しい並木道も今は冬枯れ。すぐ先に休憩所（ベンチ）がある。
大沼隧道		ハナモモの並木道

	西を見る。畑地を挟んだ家々の屋根越し丹沢山塊が霞む。「ここから見える丹沢が好き」という友人がいる。ふるさとの山・安達太良山に似ているから…と。大山から蛭ヶ岳にかけての稜線、福島県・二本松市から見る安達太良山～箕輪山の柔らかな起伏が、確かに似ていると思う。
丹沢山塊を見る

	休憩施設（ベンチ）から80ｍほど進む。「森」の入り口付近、左わきに見事に色づく樹があった。歩道に覆いかぶさる「紅葉」のトンネル。ただそれだけなのに心が弾んだ。赤い色には、ヒトの心を刺激したり興奮させたりする「何か」がある。
森の入り口近くに…


近づく	もっと	もっともっと

	県道52号（相模原町田線）横断して「木もれびの森」へ。
「木もれびの森」信号から		「木もれびの森」へ

	1本目の市道を横断してイヌシデ広場。ベンチが円形に配置された広場の一角にイヌシデの大木がある。この大木には大きなウロがあり、中に2体の木像が置かれている。
市道を横切る


イヌシデ広場	巨木のウロの中に	2体の木像

	2本目の市道を横断した先にコブシ広場。太い樹の幹にクリスマスリースが飾り付けてあった。
コブシ広場		クリスマスリース

	3本目の市道を過ぎ、集いの広場を過ぎて、相模原中央緑地へ。二本のシダレザクラは毎年4月12日前後に訪れている「特別」な場所。落ち葉の積もる広場の一角。まだ空は青いのに斜め正面の西日が眩しい。冬に向かおうとする今は、陽の沈む時刻が最も早い時節でもあるのだ。
相模原中央緑地


落ち葉の絨毯	シダレザクラ	西日が眩しい

	東側入り口。斜めの光が、黄葉をいっそう鮮やかに色づかせる。帰り道、大沼神社と慰霊塔にも立ち寄った。
東側入り口


大沼神社	慰霊塔	慰霊塔正面の参道

	眼で紅葉を楽しみ、耳で落ち葉を踏む音を楽しみ高度の低くなった陽を受けながら家路についた。
イロハモミジ		渋い赤


霜にあたったようで一部が枯れている	低くなった陽がますます眩しい	陽が落ちる前に帰ろう



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